最終更新日 2025/09/30

橋脚の急速施工 「REED工法」 10014908

M1037 前田建設工業(株)

「REED工法」は、フランジ外面に突起を設けた突起付きH形鋼(ストライプH)を主鋼材とする鉄骨コンクリート複合構造橋脚(SC構造橋脚)であり、躯体表面に高耐久性埋設型枠(SEEDフォーム)が配置されます。「REED工法」によるメリットとして、
①鉄筋に比べて座屈抵抗性の高いストライプHを主鋼材として用いるため、橋脚部が高い耐震性能を有します。
②橋脚部の躯体表面にSEED フォームを使用するため耐久性に優れ、メンテナンスにかかる労力・費用が削減できます。
③ストライプHを用いるためRC橋脚における主鉄筋に比べて主鋼材本数が減ることや、本体の一部として適用可能なSEEDフォームを使用することなどから、橋脚構築時の急速施工(在来工法の1/2〜1/3)や労力の削減(同1/2)が可能となります。工種削減と高所作業の低減により、安全性が向上します。

REED工法 REED工法
技術の概要・特徴 「REED工法」は、フランジ外面に突起を設けた突起付きH形鋼(ストライプH)を主鋼材とする鉄骨コンクリート複合構造橋脚(SC構造橋脚)であり、躯体表面に高耐久性埋設型枠(SEEDフォーム)が配置されます。「REED工法」によるメリットとして、
①鉄筋に比べて座屈抵抗性の高いストライプHを主鋼材として用いるため、橋脚部が高い耐震性能を有します。
②橋脚部の躯体表面にSEED フォームを使用するため耐久性に優れ、メンテナンスにかかる労力・費用が削減できます。
③ストライプHを用いるためRC橋脚における主鉄筋に比べて主鋼材本数が減ることや、本体の一部として適用可能なSEEDフォームを使用することなどから、橋脚構築時の急速施工(在来工法の1/2〜1/3)や労力の削減(同1/2)が可能となります。工種削減と高所作業の低減により、安全性が向上します。
技術の仕様 ①高耐久性埋設型枠(SEEDフォーム)
SEEDフォームは、高強度モルタル(圧縮強度700kgf/cm2以上)にビニロンファイバーを混入して補強したプレキャスト埋設型枠です。(財)土木研究センターの技術審査証明を取得しており、構造部材の一部として使用できます。また、高強度モルタルを基材としているため、中性化、塩分浸透性、および凍結融解に対する抵抗性が大きく、構造物の耐久性を向上させます。

②突起付きH形鋼(ストライプH)
本工法はJFEスチール(株)と共同で開発したもので、主鋼材としてフランジ面に突起を設けてコンクリートとの付着性能を向上させた突起付きH形鋼を使用します。このH形鋼は、異形鉄筋D51と同等以上の付着性能を有します。
開発方法 ①梁の曲げせん断実験
ストライプHを用いた鉄骨コンクリート梁が、等価な鉄筋比の鉄筋コンクリート梁と同等の耐力および同等以上の変形性能を有することを確認しました。

②鉄筋コンクリートの理論値との比較
梁実験から得られた変形性状が、鉄筋コンクリート部材と同じ方法で評価できることを確認しました。

③SC構造橋脚の正負交番載荷実験
SC構造橋脚実験供試体ならびにRC橋脚実験供試体を対象に正負交番載荷実験を行い、SC構造橋脚がRC橋脚と同等の耐力および同等以上の変形性能を有し、耐震性能に優れることを確認しました。

④フーチングへ定着されたストライプHの引抜き実験
ストライプHをフーチングに定着した場合を想定した実験供試体の引抜き実験を行い、付着性能を評価することで、全強を保証する定着設計式を構築し、フーチングへの定着性能を確認しました。

⑤ストライプHの継手引張実験
本工法で用いるストライプHの添接継手が、通常のH形鋼の高力ボルト摩擦接合と同等の引張性能を有することを、引張実験およびリラクセーション試験により確認しました。
特許情報
登録状況 (財)先端建設技術センター技術審査証明(H17.8)
NETIS 登録No. KT-070001-A
現場適用条件 鉄筋コンクリート橋脚
採用実績 78件
単独開発/共同開発 共同開発(前田建設工業、JFEスチール)
製品URL https://www.maeda.co.jp/tech_service/detail/reedkoho.html

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 土木設計部 昆 悠介
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