最終更新日 2025/09/29

二期線施工時の一期線動態観測技術 10015002

H1009 大林組

掘削中のトンネルが、供用中のⅠ期線、地上および地中の近接構造物に影響を及ぼしていないか、掘削中のトンネルに崩落や大きな変位はないかなど切羽前方地山や周辺地山の挙動を観察する技術として以下の3技術を紹介します。
・先行天端沈下計:長尺鋼管先受け工などの鋼管内にコンパクトな加速度式傾斜計を設置し、切羽前方地山に生じる沈下を50cmピッチで高精度に計測。
・二軸先行変位計:長尺鋼管先受け工などの鋼管内に設置し、切羽前方地山に生じる水平方向と鉛直方向の「先行変位」を高精度に同時に計測
・三軸地中変位計:地上から1本のボーリング孔で水平2方向と鉛直方向の変位を加速度式傾斜計と層別沈下計の組み合わせで高精度に計測

動態観測イメージ 動態観測イメージ
技術の概要・特徴 掘削中のトンネルが、供用中のⅠ期線、地上および地中の近接構造物に影響を及ぼしていないか、掘削中のトンネルに崩落や大きな変位はないかなど切羽前方地山や周辺地山の挙動を観察する技術として以下の3技術を紹介します。
・先行天端沈下計:長尺鋼管先受け工などの鋼管内にコンパクトな加速度式傾斜計を設置し、切羽前方地山に生じる沈下を50cmピッチで高精度に計測。
・二軸先行変位計:長尺鋼管先受け工などの鋼管内に設置し、切羽前方地山に生じる水平方向と鉛直方向の「先行変位」を高精度に同時に計測
・三軸地中変位計:地上から1本のボーリング孔で水平2方向と鉛直方向の変位を加速度式傾斜計と層別沈下計の組み合わせで高精度に計測
技術の仕様 ■先行天端沈下計
・掘削中に地山崩落の予兆となる切羽前方のせん断ひずみを、50cmピッチ・リアルタイム・高精度で監視し、崩落の可能性を事前に察知します。
・先行変位を含む全変位の計測が可能で、かつ先行変位から全変位の予測もできるので、限界ひずみを指標に塑性化を判定し、迅速に対策工を実施することで、災害を未然に防ぎ工程遅延のリスクを減らします。
■二軸先行変位計
・坑内から設置するので1期線や近接構造物の水平変位・沈下の多点計測が可能で、掘削による影響をリアルタイムで監視します。
・鉛直方向だけでなく水平方向の先行変位も考慮して、支保工の健全性を評価し崩落や災害を回避します。
■三軸地中変位計
・近接構造物周辺に設置することで、トンネル掘削が近接構造物周辺地山に与える影響がリアルタイムに把握できます。
・鉛直方向は任意点数を、水平方向は0.5mピッチで計測します。
特許情報 特許登録 1件 出願中 1件
登録状況 特許第6019011号
特開2024-087519
現場適用条件 -
採用実績 -
単独開発/共同開発 共同開発
製品URL https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/detail/tech_d147.html https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/detail/tech_d260.html https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/detail/tech_d15

新技術に関するお問い合わせ情報
会社・部署(担当) 大林組  新技術一覧
 土木本部生産技術本部トンネル技術部 金子 芳子
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