最終更新日 2025/09/29

覆工の自動化技術 10014979

H1009 大林組

山岳トンネルの覆工コンクリートは、トンネルの内側にセントルと呼ばれる移動式鋼製型枠をセットし、地山との隙間にコンクリートを流し込み構築します。打設が完了したらセントル脱型、次の打設場所に移動、セット、コンクリート打設を繰り返し構築します。
セントルセット~コンクリート打設の技術として以下の3技術を紹介します。併せて使用することでセントルセット~コンクリート打設が自動化できます。
・セントル全自動セットシステム:セントルに搭載したセンシング機器で「自己位置と姿勢の把握」を行い、自動で次の打設場所に移動、天フォームやサイドフォームを正しい位置へセットします。
・ホース伸縮式自動打設システム:左右1本づつ配置したホースをコンクリートの打ち上がり高さに合わせて自動で引き上げることで、連続して覆工コンクリート打設が可能です。
・高流動コンクリート「ニューロクリートNeo」:普通コンクリートと同等のセメント量で、特殊増粘剤と高性能AE減水剤を用いて、高い流動性と自己充てん性を確保した高流動コンクリートです。

ホース伸縮式自動打設システム全景 ホース伸縮式自動打設システム全景
技術の概要・特徴 山岳トンネルの覆工コンクリートは、トンネルの内側にセントルと呼ばれる移動式鋼製型枠をセットし、地山との隙間にコンクリートを流し込み構築します。打設が完了したらセントル脱型、次の打設場所に移動、セット、コンクリート打設を繰り返し構築します。
セントルセット~コンクリート打設の技術として以下の3技術を紹介します。併せて使用することでセントルセット~コンクリート打設が自動化できます。
・セントル全自動セットシステム:セントルに搭載したセンシング機器で「自己位置と姿勢の把握」を行い、自動で次の打設場所に移動、天フォームやサイドフォームを正しい位置へセットします。
・ホース伸縮式自動打設システム:左右1本づつ配置したホースをコンクリートの打ち上がり高さに合わせて自動で引き上げることで、連続して覆工コンクリート打設が可能です。
・高流動コンクリート「ニューロクリートNeo」:普通コンクリートと同等のセメント量で、特殊増粘剤と高性能AE減水剤を用いて、高い流動性と自己充てん性を確保した高流動コンクリートです。
技術の仕様 ■セントル全自動セットシステム
・セントルセットがセントルに搭載された駆動指令部のボタン操作のみで可能です。測量作業や手動によるジャッキの伸縮などが不要となり、所要時間30 分、作業員2 人で作業できます。
・ ミリ単位の精度で自動セットが可能なため、人為的ミスを排除し、高い精度で設計仕様に沿った覆工コンクリートを構築できます。
・セントルの種類を問わず後付けが可能です。
■ホース伸縮式自動打設システム
・ 筒先からのコンクリート落下高さが適切なので、材料分離のリスクが低減、余剰空気の巻込みを防ぎ、均質かつ密実なコンクリートが打設可能です。
・ 配管切替作業が不要なので、コンクリートの打重ね時間が短縮しコールドジョイントの発生リスクを低減します。
・ コンクリート打ち上がり高さ検知センサーと連動させることで、打込みポンプ・左右バルブ切替え・ホース引上げの一連作業を自動化可能です。
■高流動コンクリート「ニューロクリートNeo」
・従来の高流動コンクリートに比べ、セメント量が少ないのでひび割れの発生を低減できます。
・高い流動性と自己充てん性を有することから、締固め作業が不要となり覆工作業の生産性が向上します。
・従来の覆工コンクリートと同等のセメント量のため、材料コストの増加も最小限なので、低コストで自己充てん性を有する高流動コンクリートが製造できます。
特許情報 特許登録 4件
登録状況 特許第5789418号
特許第7008427号
特許第7008428号
特許第6955894号
現場適用条件 覆工打設にセントルを使用すること
採用実績 -
単独開発/共同開発 共同開発
製品URL https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/detail/tech_d247.html https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/detail/tech_d233.html https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/detail/tech_d15

新技術に関するお問い合わせ情報
会社・部署(担当) 大林組  新技術一覧
 土木本部生産技術本部トンネル技術部 金子 芳子
住所 〒108-8502
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 品川インターシティB棟
TEL 03-5769-1111