最終更新日
2024/09/03
トンネル覆工コンクリートの再生技術 10014063
M1037 前田建設工業株式会社
当技術は、NEXCO中日本金沢支社が管轄する供用40年を超える矢板工法で建設されたトンネル構造物の大規模更新・大規模修繕に対してとり纏められた「供用下における矢板工法トンネル覆工再生工に関する手引き(案)」に則して開発した技術です。
開発した覆工再生技術は1.覆工切削技術、2.再生覆工技術、3.防護工の3技術からなります。
1. 覆工切削技術は、切削自動制御システムを搭載した覆工切削機がアーチ形状のガイドレール上を回転する切削ドラムが自走し、切削仕上り断面形状を造成する技術です。
2. 再生覆工技術は、トンネル覆工の漏水問題を解決するために開発された技術で、長距離圧送性能や流動性の保持性能を有し、後添加型混和剤によりワーカブリティーを改善させた覆工再生コンクリートです。
3. 防護工は、施工時における落下物等の危険から一般通行車両を防護する機能と、一般通行車両から作業空間を防護する機能を併せ持ち、供用中の道路の安全な走行性と作業空間の両方を確保する技術です。
技術の概要・特徴 |
当技術は、NEXCO中日本金沢支社が管轄する供用40年を超える矢板工法で建設されたトンネル構造物の大規模更新・大規模修繕に対してとり纏められた「供用下における矢板工法トンネル覆工再生工に関する手引き(案)」に則して開発した技術です。 開発した覆工再生技術は1.覆工切削技術、2.再生覆工技術、3.防護工の3技術からなります。 1. 覆工切削技術は、切削自動制御システムを搭載した覆工切削機がアーチ形状のガイドレール上を回転する切削ドラムが自走し、切削仕上り断面形状を造成する技術です。 2. 再生覆工技術は、トンネル覆工の漏水問題を解決するために開発された技術で、長距離圧送性能や流動性の保持性能を有し、後添加型混和剤によりワーカブリティーを改善させた覆工再生コンクリートです。 3. 防護工は、施工時における落下物等の危険から一般通行車両を防護する機能と、一般通行車両から作業空間を防護する機能を併せ持ち、供用中の道路の安全な走行性と作業空間の両方を確保する技術です。 |
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技術の仕様 |
【防護工】 ・施工中の段取り替えに際して、一般交通の供用下で移動可能である。 ・作業で発生する水、粉じん及びコンクリート片などが、防護工内を走行する一般車両の走行を阻害しない。 ・荷重0.5kN以下の物体がどの位置から落下しても、防護工本体の内空を侵すような変形をしない。 【覆工切削技術】 ・周囲の既設コンクリートに影響を与えない薄層切削により、最大切削深さ20cmを確保。 ・約63m/月以上の切削能力を有する。 ・切削可能な覆工コンクリートの圧縮強度は30N/mm2(無筋)。 【再生覆工コンクリート(現場打ち)】 ・長距離(最大850m)の運搬が可能な現場打ちコンクリート。 ・繊維混入が可能であり、最小覆工厚さ:20cm、圧縮強度:36N/mm2を満足する。 |
販売開始 | 予定なし |
単価情報 | なし |
開発方法 |
中日本高速道路株式会社 金沢支社 「北陸自動車道 覆工再生工に関する技術開発業務」による |
特許情報 | 2件出願中 |
登録状況 | 出願中 |
現場適用条件 |
山岳トンネルのうち矢板工法により建設されたトンネル |
採用実績 | 開発業務「北陸自動車道 覆工再生工に関する技術開発業務」で採用 |
開発時期 | 2021.4~2023.3 |
単独開発/共同開発 | 共同開発 |
■新技術に関するお問い合わせ情報
会社・部署(担当) |
前田建設工業株式会社
新技術一覧
土木技術部 水谷和彦 ・春田克樹 |
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住所 |
〒102-8151 東京都千代田区富士見 2丁目10-2 |