エコセーフ舗装（小粒径ポーラスアスファルト舗装）は首都高㈱とニチレキ㈱が開発し、2015年に採用を開始した舗装です。その万能さが評価され、2024年7月31日に第26回国土技術開発賞の優秀賞を受賞し、国土交通大臣から表彰状を授与されました。

・Economical（経済的）：低燃費、高耐久（低ライフサイクルコスト）
　表面のキメが細かいため、タイヤのゴム変形量が抑制され、通行車両の燃費が4.5％改善されます。タイヤの低燃費性は転がり抵抗が小さく燃費に優れるものからAAA、AA、A、B、Cにグレーディングされ、１グレード上がると燃費が１％向上します。Cタイヤでエコセーフ舗装上を走るとAAAタイヤを装着した以上に燃費が改善されます。　

・Eco-friendly（環境に優しい）：超低騒音、CO2排出量縮減
　通行車両の燃費が改善され、排出されるCO2が削減されます。採用が完了する予定の2034年には年間約5.7 万トン（15,000世帯ぶん）のCO２排出量削減が見込まれています。また、路面発生音が従来の低騒音舗装よりも7.8dB減少し、周辺環境への騒音負荷が大幅に軽減されます。　

・Safety（安全）：ポットホール、水撥ね、ハイドロプレーニング抑制
　従来の高機能舗装よりも耐久性に優れ、舗装に穴があきにくい上、厚さを3cmまで浅くしたことにより、万が一穴があいても通行車両のタイヤホイールが損傷しないようにしています。また、排水性舗装と同等の水撥ねやハイドロプレーニング現象の抑制機能を有していることから、雨天時も安全な走行環境を提供することができます。