最終更新日
2024/09/05
スチームレスプレキャストコンクリート 10013940
H1100 ピーエス・コンストラクション株式会社
2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが求められる中,建設業界においても対応が急務となっています。プレキャスト工法では図-1に示すように,①セメント製造時および②プレキャスト部材製造時に排出されるCO2が主な削減対象となります。部材製造時にコンクリートの初期強度発現を促進するために行われてきた蒸気による加熱養生(以降:蒸気養生)は,主に重油を燃料とするボイラーにより稼働するため,重油燃焼時に多くのCO2が排出され,部材製造工場におけるCO2排出量の大部分を占めています。
スチームレスプレキャストコンクリート~Steam-Less Precast Concrete (SLPC) ~は速硬性に優れたプレキャスト部材用コンクリートであり,蒸気養生を行うことなく所要の初期強度(プレストレス導入時強度,脱枠強度)が得られるため,部材製造時のCO2排出量削減や生産性の向上を可能とする次世代型コンクリートです。
技術の概要・特徴 |
2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが求められる中,建設業界においても対応が急務となっています。プレキャスト工法では図-1に示すように,①セメント製造時および②プレキャスト部材製造時に排出されるCO2が主な削減対象となります。部材製造時にコンクリートの初期強度発現を促進するために行われてきた蒸気による加熱養生(以降:蒸気養生)は,主に重油を燃料とするボイラーにより稼働するため,重油燃焼時に多くのCO2が排出され,部材製造工場におけるCO2排出量の大部分を占めています。 スチームレスプレキャストコンクリート~Steam-Less Precast Concrete (SLPC) ~は速硬性に優れたプレキャスト部材用コンクリートであり,蒸気養生を行うことなく所要の初期強度(プレストレス導入時強度,脱枠強度)が得られるため,部材製造時のCO2排出量削減や生産性の向上を可能とする次世代型コンクリートです。 |
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技術の仕様 |
スチームレスプレキャストコンクリートは,従来のコンクリート配合に,新開発の硬化促進剤を所要の脱枠時強度(プレストレス導入時強度)に合わせて適量添加したものです。その性質・特長は以下となっています。 1.優れた初期強度発現 プレストレス導入時(脱枠時)を想定した材齢15時間の圧縮強度は一般の早強セメント単味のコンクリート(一般HC)にMAX45℃の蒸気養生を施した場合と同等の値が得られます。このためSLPCは蒸気養生を不要とすることを可能にします。 2.表面仕上げ時間短縮 スチームレスプレキャストコンクリートの凝結の始発時間は,一般HCに比べ,約1.5時間短縮されます。このため,部材製造時の表面仕上げ作業を早められることから,製作完了までの時間も1.5時間程度短縮され,労働時間の短縮・生産性の向上が可能となります。 3.優れた耐久性 SLPCの耐凍害性,塩分浸透抵抗性など構造物の耐久性に関わる性能は一般HCと同様であり,優れた耐久性を有しています。 |
■新技術に関するお問い合わせ情報
会社・部署(担当) |
ピーエス・コンストラクション株式会社
新技術一覧
技術本部技術研究所 中瀬 |
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住所 |
〒250-0087 神奈川県小田原市南鴨宮 二丁目1番67号 |
TEL | 0465-46-2780 |
FAX | 0465-49-7331 |