最終更新日 2024/09/05

MuSSL工法 10013855

H1100 ピーエス・コンストラクション株式会社

 床版取替工事では、鉄筋コンクリート床版を耐久性に優れるプレキャストPC床版に交換します。床版相互の接合には、一般にループ継手が用いられますが、ループ継手には適用できる床版厚に制限があるため、取替前より死荷重が増加することが課題となります。
 MuSSL工法は、強制定着機構を設置した鉄筋を用いる新しい継手構造で、ループ継手の適用が困難な薄い床版厚にも適用可能です。また、あご付き形状版にも使用できるため場所打ち部の底型枠が不要となる他、あご部先端までプレストレスが導入されるため場所打ち部の耐久性に優れます。

MuSSL工法とは MuSSL工法とは
MuSSL工法の特徴 MuSSL工法の特徴
MuSSL工法 MuSSL工法
技術の概要・特徴  床版取替工事では、鉄筋コンクリート床版を耐久性に優れるプレキャストPC床版に交換します。床版相互の接合には、一般にループ継手が用いられますが、ループ継手には適用できる床版厚に制限があるため、取替前より死荷重が増加することが課題となります。
 MuSSL工法は、強制定着機構を設置した鉄筋を用いる新しい継手構造で、ループ継手の適用が困難な薄い床版厚にも適用可能です。また、あご付き形状版にも使用できるため場所打ち部の底型枠が不要となる他、あご部先端までプレストレスが導入されるため場所打ち部の耐久性に優れます。
技術の仕様 1.円形ナットの引抜試験
円形ナットと鉄筋の接合強度の確認を目的とする引抜試験により、代表的なネジ節鉄筋の製造メーカー2社の製品に大きな差はなく、どちらの製品も適用可能であることを確認しています。D16,D19,D22※1の鉄筋に適用可能です。
2.塗装鉄筋の付着強度試験
本工法で前提とする高付着型の塗装メーカー2社の塗装鉄筋に対する付着強度試験の結果、両社製品ともに無塗装鉄筋と同等以上の付着性能が得られています。
3.定着強度試験
付着性能試験で確認した2社の塗装鉄筋を用いた定着性能試験により、両社製品に大きな差はなく、12dの付着長で鉄筋の規格引張強度を超える定着性能を確認しています。
4.継手部の曲げ破壊試験
継手構造に着目した曲げ破壊試験により、道路橋の床版として十分な耐荷性能を有することを確認しています。
5.疲労耐久性試験
輪荷重走行試験の結果、100年相当の疲労耐久性に問題なく、あご無しのループ継手と同等以上の性能を示しました。
6.施工性確認試験
実物大のプレキャスト床版を製作し、あご部先端へのコンクリートの充填性を確認しています。また、同部材を用いて架設作業性試験を行い、接合部の鉄筋の組立てについても確認しています。
採用実績 ・中国自動車道 常国橋他2橋床版取替工事

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 技術本部技術部 桐川
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