最終更新日 2024/09/05

高炉スラグ微粉末を有効活用したPCaPC部材 10013702

M1093 (株)安部日鋼工業

高炉スラグ微粉末のJIS化をきっかけに、高炉スラグ微粉末を結合材に用いた(質量比でセメントの50%を高炉スラグ微粉末に置換)、プレキャスト・プレストレストコンクリート(以下、PCaPC)部材を開発し、道路橋部材として多くの採用をいただいております。
セメントよりも粉末度の高い高炉スラグ微粉末を活用することで、コンクリートの強度を確保したうえで、コンクリートの耐久性向上を図れます。
適用された橋梁の追跡調査や各種実験により、飛来塩分・凍結防止剤に起因する塩害の抑制効果が高いこと、ASR抑制効果が高いことが確認されています。
また、セメント量の低減によるCO₂排出量の抑制効果が期待できます。

高炉スラグ微粉末を用いた高耐久性PC構造物
技術の概要・特徴 高炉スラグ微粉末のJIS化をきっかけに、高炉スラグ微粉末を結合材に用いた(質量比でセメントの50%を高炉スラグ微粉末に置換)、プレキャスト・プレストレストコンクリート(以下、PCaPC)部材を開発し、道路橋部材として多くの採用をいただいております。
セメントよりも粉末度の高い高炉スラグ微粉末を活用することで、コンクリートの強度を確保したうえで、コンクリートの耐久性向上を図れます。
適用された橋梁の追跡調査や各種実験により、飛来塩分・凍結防止剤に起因する塩害の抑制効果が高いこと、ASR抑制効果が高いことが確認されています。
また、セメント量の低減によるCO₂排出量の抑制効果が期待できます。
技術の仕様 コンクリートの結合材に、早強ポルトランドセメントと高炉スラグ微粉末6000を使用します。高炉スラグ微粉末の結合材中の割合は50%として適用実績が広がっています。
橋梁に適用されるPCaPC部材のプレストレス導入時強度の確保のため、水結合材比は30~40%程度となります。
開発方法 日本材料学会への委託研究「高炉スラグ微粉末を使用した高耐久性プレストレストコンクリート構造物の開発:1998年3月」により、本技術の有効性が確認され、適用に至りました。
現場適用条件 PC橋部材全般(PC桁、PC床版およびPCa壁高欄等)に適用可能です。
採用実績 第二東名高速道路逢妻女川橋(鋼上部工)工事
宮崎自動車道 長江川床版改良工事
をはじめとした、PC床版への適用実績があります。
そのほか、国道を含む橋梁への床版・桁・壁高欄への適用実績も多数あります。
開発時期 1995年10月~1998年3月
製品URL https://www.abe-nikko.co.jp/solution/material-bspc/

新技術に関するお問い合わせ情報
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 技術工務本部技術開発部 部員 藤本 真世
住所 〒500-0863
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