最終更新日
2024/09/05
供用下での山岳トンネルのリニューアル(覆工再生)技術開発 10013626
H1105 西松建設
西松建設は,中日本高速道路(株)発注の「北陸自動車道覆工再生工に関する技術開発業務」を受託( 2021年度~2022年度)し,覆工再生工に関する技術開発(既設覆工切削,防護工,再生覆工(現場打ち))を実施しました.
覆工再生工とは,矢板工法で構築された山岳トンネル覆工の新しいリニューアル工法です.覆工再生工事の一連の作業は,供用下で実施することとしています.具体的には,既設覆工を事前にロックボルトにて補強後,覆工を部分的に切削し,防水シートを施工後,新たな覆工(再生覆工)を施工するものです.
技術開発業務では,各種技術開発で設定された要求要件に対して,実大実験を実施し,要求要件を満足する工法や施工手順等を開発することができました.
技術の概要・特徴 |
西松建設は,中日本高速道路(株)発注の「北陸自動車道覆工再生工に関する技術開発業務」を受託( 2021年度~2022年度)し,覆工再生工に関する技術開発(既設覆工切削,防護工,再生覆工(現場打ち))を実施しました. 覆工再生工とは,矢板工法で構築された山岳トンネル覆工の新しいリニューアル工法です.覆工再生工事の一連の作業は,供用下で実施することとしています.具体的には,既設覆工を事前にロックボルトにて補強後,覆工を部分的に切削し,防水シートを施工後,新たな覆工(再生覆工)を施工するものです. 技術開発業務では,各種技術開発で設定された要求要件に対して,実大実験を実施し,要求要件を満足する工法や施工手順等を開発することができました. |
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技術の仕様 |
◆既設覆工切削技術 実大の2車線断面級のトンネルを構築し,その内部にて覆工切削をWJ工法にて実施し,施工能力,切削面出来形(平滑性),切削殻の搬出方法を検証しました.その結果,防護工を設置した状態で既設覆工を平滑に切削することを確認しました.また,切削に関する仮設備は,全て片側車線内に配置できることも確認しました. ◆防護工技術開発 実際のトンネル内に配置する防護工を製造し,運搬・設置,防護工内照明,供用下での移動,一般車両の衝突影響に関する実験を実施しました.特に衝突実験では,10tダンプトラックにて「衝突条件A」にて防護工に衝突させ,防護工の変形や移動量を確認し,作業員の安全性も検証しました. ◆再生覆工コンクリート技術開発 供用下での施工を想定したコンクリート長距離圧送試験(水平換算延長約1km)および実大再生覆工コンクリート打設を実施して,圧送したコンクリートの性状確認や覆工コンクリートの打設状況,出来映えを確認しました.コンクリートの品質は,「トンネル施工管理要領」に記載される品質管理試験を全て合格することができました. |
現場適用条件 | 供用中の山岳トンネルのリニューアル工事現場 |
■新技術に関するお問い合わせ情報
会社・部署(担当) |
西松建設
新技術一覧
技術研究所 伊藤 翔平 |
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住所 |
〒105-5000 東京都港区虎ノ門 2-2-1 住友不動産虎ノ門タワー21階 |
TEL | 03-3502-0247 |
FAX | 03-3502-0236 |