最終更新日 2024/08/19

板ジャッキを利用した既設床版の切断撤去工法 10013625

H1105 西松建設

板ジャッキとは、特殊鋼板材を袋状に溶接した製品で、専用の水圧ポンプを使用して加圧膨張させることで、コンクリートを破断することができます。
本製品を合成I桁橋の既設床版の撤去に用いることで、在来工法に比べて、桁上に残存するコンクリートを約4割低減することが可能となり、施工時間の短縮と省力化を図ることができます。
また、合成箱桁橋では、床版とフランジ部の剥離を可能とすることができるため、床版撤去における作業時間を最大50%短縮できます。

板ジャッキを使用した既設床版の撤去状況 板ジャッキを使用した既設床版の撤去状況
板ジャッキ 板ジャッキ
技術の概要・特徴 板ジャッキとは、特殊鋼板材を袋状に溶接した製品で、専用の水圧ポンプを使用して加圧膨張させることで、コンクリートを破断することができます。
本製品を合成I桁橋の既設床版の撤去に用いることで、在来工法に比べて、桁上に残存するコンクリートを約4割低減することが可能となり、施工時間の短縮と省力化を図ることができます。
また、合成箱桁橋では、床版とフランジ部の剥離を可能とすることができるため、床版撤去における作業時間を最大50%短縮できます。
技術の仕様 ◆板ジャッキの標準寸法
100cm×10cm 重量:2.2kg 板厚:2.4mm

◆技術の特徴
・引張力に弱いというコンクリートの特性から、5MPa程度の比較的小さな水圧で破断ができます。
・コンクリートの破断は瞬時であること、桁上に残るコンクリートは最小限になることから、はつり作業が大幅に低減し、施工時間の短縮ができます。
・使用機材はカッター(道路カッターやウォールソー)、水圧ポンプ、板ジャッキなどであり、狭隘な施工空間でも設置が容易です。また、拡張時に使用する水量は、約5L程度であり、わずかな作業水で施工ができます。
・従来工法よりも騒音及び振動の発生時間が短いため、周辺住環境への影響が少なくなります。また、プレス機を用いることで、拡張した板ジャッキを元の形に戻すことができるため、複数回の使用が可能となり、経済的にも優しい機材です。
現場適用条件 合成I桁橋、合成箱桁橋
単独開発/共同開発 共同開発
製品URL https://www.nishimatsu.co.jp/solution/engineering/post_4.html

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