最終更新日 2024/09/18

覆工再生技術 10012083

H1135 飛島建設株式会社

覆工再生工とは,矢板工法で構築された山岳トンネル覆工の新しいリニューアル工法です.覆工再生工事の一連の作業は,供用下で実施することとしています.具体的には,既設覆工を事前にロックボルトにて補強後,覆工を部分的に切削し,防水シートを施工後,新たな覆工(再生覆工)を施工するものです.

切削工・防水工・覆工打設を一連で施工するワークステーション 切削工・防水工・覆工打設を一連で施工するワークステーション
『汎用ドラムカッタ』と『ウォータージェット切削装置』 『汎用ドラムカッタ』と『ウォータージェット切削装置』
厚さ20cmの新設覆工コンクリート実証打設 厚さ20cmの新設覆工コンクリート実証打設
技術の概要・特徴 覆工再生工とは,矢板工法で構築された山岳トンネル覆工の新しいリニューアル工法です.覆工再生工事の一連の作業は,供用下で実施することとしています.具体的には,既設覆工を事前にロックボルトにて補強後,覆工を部分的に切削し,防水シートを施工後,新たな覆工(再生覆工)を施工するものです.
技術の仕様 ①既設覆工コンクリート切削技術
➣トラブル時も容易に交換可能な汎用ドラムカッタによる機械切削技術と,鉄筋区間で適用可能な衝突型ノズルによるウォータージェット切削技術を適宜選定する.
➣3D測量を活用して左右の切削量を均等化する切削面座標を算出し,切削時の既設覆工コンクリートの安全性を確保し,切削時間を最小化する.
②一般車を安全に通行させるための防護工
3DCGシミュレーションを活用し、運転者目線で表面形状、色彩、照明等を決定した鋼製防護工を採用し,施工の進捗に合わせ容易に移動できるシステムとした.
③高品質で耐久性の高い再生覆工コンクリートの打設技術
トンネル坑外かから最大850mを圧送し、厚さ20cmの覆工コンクリートを打設する.このため,「高強度繊維補強中流動コンクリート」を採用し,品質の低下を起こさせない打設システムを適用する.
開発方法 飛島建設㈱技術研究所及び、㈳建設機械化協会施工技術総合研究所において、実物大の防護工、切削装置、コンクリート圧送システム、セントルを用いた実証地実験を行い,施工性能を検証した。
特許情報 3D計測データに基づくトンネルセンタ位置の最適化方法、覆工切削時における覆工安全性の計測管理手法、
登録状況 申請中
現場適用条件 矢板工法により施工されたトンネル
採用実績 北陸自動車道(特定更新等)曽々木トンネル他3TN覆工再生等工事(工期:2024/5~2027/12)
開発時期 2020年10月~2022年3月
単独開発/共同開発 共同開発
製品URL https://www.youtube.com/watch?v=MzKLowRg3XY

新技術に関するお問い合わせ情報
会社・部署(担当) 飛島建設株式会社  新技術一覧
 土木本部 土木FSC 西田 信
住所 〒108-0075
 東京都港区港南
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TEL 090-4618-8028