最終更新日
2024/09/17
Hydro-Jet RD工法 10010926
H1135 飛島建設株式会社
床版取替え工事において、ウォータージェットを活用した交通供用下での床版先行撤去技術を新たに開発した。この際、合成桁の構造安全性を確保するために必要となる仮補強材も併せて開発している。更に、都市高速道路でのウォータージェット使用に適した防音・防水型吊足場構造も開発するなど、前例にこだわらない独自の発想と創意工夫を行い、これら新工法の採用をもって、撤去工事を先行することにより通行止め期間の短縮(施工の合理化・効率化による社会的影響の緩和)、撤去工事の低騒音化(周辺環境保全)を実現した
阪神高速12号 守口線 守S20 床版取替工事概要
技術の概要・特徴 | 床版取替え工事において、ウォータージェットを活用した交通供用下での床版先行撤去技術を新たに開発した。この際、合成桁の構造安全性を確保するために必要となる仮補強材も併せて開発している。更に、都市高速道路でのウォータージェット使用に適した防音・防水型吊足場構造も開発するなど、前例にこだわらない独自の発想と創意工夫を行い、これら新工法の採用をもって、撤去工事を先行することにより通行止め期間の短縮(施工の合理化・効率化による社会的影響の緩和)、撤去工事の低騒音化(周辺環境保全)を実現した |
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技術の仕様 |
従来の合成桁橋の床版撤去では、鉄筋やずれ止め(スタッド)が密に配置されている桁上部を残して床版を切断し、細かく分割して撤去しなければならず、残った桁上部の床版コンクリートの除去にも時間が掛かるため、撤去工程が長くなっている。近年普及が図られているワイヤーソーにて鋼桁と床版を分離する工法は、鉄筋やずれ止め(スタッド)が密に配置されている接合部内部の状況を確認できないため、鋼桁を損傷させないようにワイヤーの位置を誘導する装置を設ける等、慎重な作業が必要であり大幅な工程短縮には至っていない。 そこで、ウォータージェット削孔装置の技術改良や組合せにより、移動架台付きウォータージェット装置を作成、活用し、床版の撤去に先立ち供用下で鋼桁上のずれ止め(スタッド)を全延長に渡って3cm程度露出させることとした。これにより通行止め期間中 はスタッドを切断するだけで速やかに床版を撤去できる。また鋼桁位置に関係なく床版を切断することができ、撤去ブロック数を少なくできる。以上によって、通行止め期間中の撤去工程の大幅な短縮が可能とした。 |
販売開始 | 2018年 |
開発方法 |
阪神高速道路株式会社、飛島建設株式会社、第一カッター興業株式会社の3社による共同開発。 阪神高速道路 阿倍野管理用道路において実橋試験を行い、その結果をもって阪神高速道路 堺線玉出料金所で初めての供用線で試験採用された。そこで良好な結果を得たため、翌年以降の本線での採用が開始された。 |
特許情報 | 特許第6715230号、特許第6685337号 |
登録状況 |
特許第6715230号 出願番号2017-236449 出願日 平成29年12月8日 登録日 令和2年6月10日 特許第6685337号 出願番号2018-000830 出願日 平成30年1月5日 登録日 令和2年4月2日 |
現場適用条件 | 合成鈑桁橋の床版撤去 |
採用実績 |
阪神高速道路 堺線 玉出料金所入ロ 阪神高速道路 守口線 守S20 阪神高速道路 神戸線 神S360 阪神高速道路 神戸線 神下S391 |
開発時期 | 2018年 |
単独開発/共同開発 | 阪神高速道路株式会社・飛島建設株式会社・第一カッター興業株式会社 |
■新技術に関するお問い合わせ情報
会社・部署(担当) |
飛島建設株式会社
新技術一覧
土木本部 土木FSC 佐竹 康伸 |
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