最終更新日 2020/02/19

土留部材引抜同時充填工法 10010453

1164 協同組合Masters 地盤環境事業部会

土留め杭や既成杭を安心して引抜くことを可能にしたオンリーワン工法。引抜くと同時に毎分30~60Lの充填材を低圧で連続的に送ることにより、負圧となった空隙に向かって充填材は吸い込まれる。近接施工における確実な沈下抑制、堤防施工における水みち対策での採用実績が多い。この他、充填材は難透水性の遮水壁として地中に残るため土壌汚染対策にも用いられる。大幅な充填速度向上により工期短縮とコストダウンを実現した

鋼矢板の形をした充填材 鋼矢板の形をした充填材
近接施工ー確実な沈下抑制 近接施工ー確実な沈下抑制
堤防施工-水みちをつくらない 堤防施工-水みちをつくらない
技術の概要・特徴 土留め杭や既成杭を安心して引抜くことを可能にしたオンリーワン工法。引抜くと同時に毎分30~60Lの充填材を低圧で連続的に送ることにより、負圧となった空隙に向かって充填材は吸い込まれる。近接施工における確実な沈下抑制、堤防施工における水みち対策での採用実績が多い。この他、充填材は難透水性の遮水壁として地中に残るため土壌汚染対策にも用いられる。大幅な充填速度向上により工期短縮とコストダウンを実現した
技術の仕様 鋼矢板6枚に対して1本の割合で、引抜開始までに予め専用充填管を埋設しておく。埋設方法は鋼矢板に溶接固定して打ち込む方法とボーリングマシンで設置する方法を選択できる。充填量は鋼矢板の断面積の3~4倍を標準量として、付着土砂量や地盤条件によって増減は生じる。引抜速度や充填量に応じて毎分30~60Lでの充填速度を調整する
単価情報 充填長1m当たり2,500円~5,000円程度(鋼矢板のサイズや付着土砂量によって異なる)
特許情報 特許 第3940735号、第4897985号、第539091号、第5635804号他1件
登録状況 NETIS No.SK-080012-VR、宮崎県新技術活用促進システム、福岡市新技術紹介制度
現場適用条件 鋼矢板や鋼管矢板など土留め杭の引抜きの他、構台のH杭、鋼管杭など既成杭の引抜きなどに適用可能。引抜機の種類は原則問わない            
採用実績 NEXCO東日本5件、NEXCO西日本10件、首都高4件、国交省52件 その他186件 合計257件(R1年12月末)
開発時期 2003年
単独開発/共同開発 技術開発者:山伸工業(株) 共同開発者:三興コロイド化学(株) 宮崎大学工学部 地盤工学科 
製品URL https://www.hikinuki.jp/

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  渡辺 広明
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